11月28日(木)アントワープ〜ベルギー漫画センター
今日はまだ外も薄暗い時間から出発です。
トラムを乗り継いで向かった先は、ブリュッセル南駅。
4日前にブリュッセル入りしたのと同じ駅です。
インフォメーションで「アントワープに行きたい」と伝えると、券売機で切符を買ってくれと指を指される。
・・・有人のきっぷ売り場はその方向には無い。
何故有人のところが良かったかというと、券売機はクレジットカードか硬貨のみの取扱いだったからで。
ワタシのクレジットカードはそこでも案の定はねられて使えず、お札が使えない券売機の前で途方に暮れる。
ヨーロッパのカード社会、厳しい。

結局売店でチョコバーなどを買って硬貨をいっぱい増やしてから切符を買いましたよ・・・。
まあ片道7.10ユーロと安かったから助かったけれど。
でもこの状況でもう遠くに出かける事は諦めました;;
次ヨーロッパに来る事があったら、その前にクレカの番号確認しないとだ。

駅でちょっとまごついたけど、アントワープに向かう列車は頻繁に出ているから問題なし。
1時間20分ほどの列車の旅。
途中、すごい駅があった。
ただの地面に駅名が書かれた看板がささってるだけの駅。券売機も見当たらないし、
あれ無賃乗車し放題じゃないかなぁ。
ちなみに行きの車内では検札があったけど、帰りは無かった。

そんな駅もありながらもアントワープに到着したわけですが、アントワープの駅舎は素晴らしい!
ホームのあたりは近代的だけど、駅舎自体はクラシックで美しい〜。
写真いっぱい撮っちゃいました。

アントワープも市内にトラムとプレメトロが通っているので、アントワープ駅から繋がる
「Diamant」駅で乗車券購入(1.3ユーロ)
ここの券売機はお札も使えたのでホッ。
2番線で終着駅「Kioskplaats」へ。
降りると正面に教会。
ここは「フランダースの犬」のネロとパトラッシュが眠っている設定の教会で、
アントワープ郊外のホーボーケンという場所です。
ホーボーケンにおじいさんと住んでいたネロが毎日アントワープまで牛乳を売って生計をたてていたという
設定ですね。

フランダースの犬はアニメをやっていた日本と、原作小説の出版元のイギリスでは有名ですが、
こちらの方にはそれほど馴染みが無かったようです。
ホーボーケンのネロとパトラッシュ像も、事前にグーグルのストビューで調べておかなかったら
絶対見落としてました;
それでも目印にしていたお店も工事して無くなっていたので、すぐに見つけられたのは奇跡!
なんでそんなの撮ってるの?と怪訝な顔をされながら写真におさめてきました。

再びトラムに乗って、今度は「Groenplaats」に移動です。
聖マリア大聖堂へやってきました。大きい〜!
入場料5ユーロを払うと、「どこの国から来ましたか?」と尋ねられたので日本だと答えると、
日本語で説明されました。
パンフレットも日本語が用意されていたし、やっぱり多いんですね・・・。
教会の中も広々としていて、外は小雨が降っていて曇天だったけれど明るい。
たくさんの絵画が飾られている中、やはりお目当てはネロが最期に見たかったというルーベンスの絵。
「僕はもう疲れたよパトラッシュ・・・」と、やはり呟かずにはいられません。疲れてないけど。
ここの居心地はとても良くて、1時間以上いたと思います。
来てよかった〜。

今日も手作りサンドイッチは持っていたのだけれど、そろそろベルギー発祥の「フリッツ」を食べたい。
フリッツはフライドポテトです。
外の看板を眺めていたら、店員のお姉さんが出てきて手招きしていたのでそこで買ってみました。
始終誰かと電話で話しながらお姉さんが揚げてくれたフリッツを食べながら街中を散策。
途中すごくかわいい雑貨やさんを発見〜。
この色合い、オランダっぽくていいなあ。

そうそう、アントワープはオランダ語圏なので言葉の問題をかなり心配していたのですが、
英語も通じるしそこまで苦労はしなかったですよ。
ちなみにアントワープはオランダ語だとアントウェルペンなんですが、
昔この地を占拠していた巨人の手(hand→アント)を勇者が切って川に投げた(ウェルペン)ことから
名づけられたんだとか。
そんなわけで手の形をしたチョコレートなども売られていましたよ。

お気に入りの街となったアントワープにもそろそろ別れを告げ、ブリュッセルに戻ります。
ブリュッセルは北駅→中央駅→南駅と停まるのですが、北駅周辺はどうやら風俗街のようです。
電車から建物のショーウィンドーに下着姿のマネキンが並んでいたので何となく眺めていたら、
よく見るとマネキン動いてる。
「飾り窓」っていうらしいですね。
駅前で白昼堂々営業していて、電車からもまる見えだったのにはびっくりでした。

中央駅で降りてから、3日前から行こうと思いつつたどり着けないでいた「ベルギー漫画ミュージアム」へ。
今日は行けた〜。
入り口にたくさん人がいたので、にぎわっているなあと思いながら入館。
入館料8ユーロを払い、ここでも国籍を聞かれたので日本人だと答えると、
日本語で書かれた館内マップのファイルを渡される。

ファイルを頼りに順路をたどっていくと、どうも館内が騒がしい。
吹き抜けになっている館内の2階部分で、TV番組の撮影をしてました。
道理で人が多いなあと思った。
カメラやスタッフを避けながら美しい原画を見てまわっていたのですが、
間違えて楽屋に使っていた部屋に入っていっちゃったりして満足に見れなかったかも。
まあそのへんにいたスタッフつかまえて写真撮ってもらったりも出来たから良かった面もあったけど・・・。

館内の展示物はほぼ向こうの漫画ばかりで、日本のものは殆ど無かったのですが刺激になりました。
劇画調のものからデフォルメされたキャラものの漫画まで色々で、殆どアナログの原画が飾られていたけど
中にはデジタルの作家さんの原画も液晶タブレットごと展示されてましたよ。

外を出たらすっかり日も落ちていて小雨が降って寒かったのですが、ライトアップされたグランプラスが見たかったので
うろうろ。(これが原因で風邪を引きました)
アパートでご飯を食べようと思ったけれど小腹も減って歩き疲れたので、まだベルギーに来てから食べてなかった
ワッフルを食べますよ。
寒かったから温かい紅茶とか頼もうかと思ったんだけど、アルコールと値段があまり変わらないのがこのあたりの特徴。
ドイツじゃビールのほうが安かったりするしな〜。
今夜も飲みましたよ大好きなシメイ〜。
この旅行中休肝日は2日しかありませんでした・・・。

アントワープ駅のホーム

地下のホームからエスカレーターで地上へ

駅舎を外から見るとこんな。

ホーボーケンの教会。ネロとパトラッシュが眠っている(設定)

小さアァ!

聖母マリア大聖堂。すごい迫力〜。



ルーベンス三連発。来てよかった〜。


オランダの風を感じるかわいい雑貨やさん

ごくう。


プロットとネーム(下絵?)うつくしい〜


TV撮影中。怪しい東洋人は映ってなかったよね・・・?
車内で:ミルカのチョコバー(1ユーロ)小銭を作るために購入。
昼:フリッツ・ソース無しSサイズ(2.3ユーロ)
夕:ブリュッセル風ワッフル(3.40ユーロ)
シメイブルー(3.70ユーロ)
アパートで作って持参したサンドイッチ・コーヒー


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