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レポート よしざわちゃんのYOSEGAKI
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2月24日(日)愛媛・松山サロンキティ

松山空港に昼過ぎに到着し、ホテルに荷物を置いてから歩いて会場へ。
今回のツアーは3時間超えのライブだと聞いていたため、寝不足と体力不足のワタシは相当ビビっていました。
幸い会場では壁際の場所を確保出来、ひと安心。しかも久々の近さ!

・・・実は当初、名古屋に行くつもりでした。
ワタシが友達のぶんまでチケットを取ったわけですが、何と
「愛知」と「愛媛」を間違えるという
とんでもない間違いをして急遽友達を巻き添えにして愛媛行きが決まったという・・・。
友達はお勤めされてる方なのに、会社を休ませてしまいました;近年稀にみる大ドジです・・・;

でもこの会場、この近さ、正直名古屋では不可能だったかもしれない。
結果オーライですかね・・・。
会場の外から既にリハーサルの音が聞こえてきてテンションUP!

開場から開演までが30分と短かったため、さほど待たずにほぼ定刻開始。
「グッデイ・グッバイ」からの初期シリーズから始まり、懐かしさでこみあげるものがありました。
でも出だしは前日の広島公演の疲れが出ていたのか、泰行氏の声もあまりハリがなかったような。
でもその心配は数曲で解消。
今回は30曲と多いのに普段のライブよりも声が出ていて、ヤスの心意気を感じます。
でもMCは相変わらずのグダグダ加減(笑)
段取りを間違えてしまったらしく、
「今回はアルバムを引っさげてのツアーじゃないから
制作秘話みたいなのも無いし調子が出ない」
などと言い訳をするヤス;
それを兄が「別に泰行さんのさじ加減でMCなんかどうにでもなるじゃないですか」と突っ込むと、
「いやわかんないよ、発言を全部アップロードされちゃってるかもしれないじゃない」

(※アップと言いたかったのを間違えてアップロードと言って
「あ、それじゃ違法か」と自分ツッコミ;)
ですよね、ワタシみたいなのがいるから気になりますよね・・・;
ええしっかりアップしときました。ごめんなさい(苦笑)

演奏再開。続いては「AORシリーズ」ということで。
「エイリアンズ」を今回はわりと早めに持ってきたのですね
(前回のラフォーレでは声が出なくなってしまっていたからそれを考慮したのでしょうか)
その後のMCで、
「タンデム・ラナウェイ」に関してヤスが兄にどんなバイクで旅してるイメージなのか質問。
兄は
「日本海側をヨーロピアンなバイクで疾走しているイメージ」と答える。
そしたらヤスが
「父親はホンダのストリームに乗っている」と唐突に説明し、その後も
「じゃあこれからは父親の好きなカントリーっぽいやつを・・・」と言って曲を再開しようとしたので
兄がすかさず
「何でさっきから父親父親って・・・おまえファザコンだな!」と突っ込み、爆笑。
恥ずかしさがあってか、
「実家に帰るたびに昔ジャズを齧ってたっていうだけで
曲作りにいちいちダメ出ししてきて鬱陶しい」
と反抗期みたいなセリフを吐いてて更に笑いました。
なんだこのかわいい四十路は(笑)

そんなカントリーシリーズが終わってからは、ニューアルバムから新曲を二曲。
年末年始にかけて製作していたようですが、忘年会で行った
焼き肉屋のおばちゃんがすごいキャラだったという話をしてました。
下ネタ放送禁止ネタがお得意の兄樹も黙るほどのマシンガントークって・・・
ちょっと怖いものみたさで店に行ってみたい;
新曲の
「夢見て眠りよ」「ナイーブな人々」ここで初聞きでしたが、ヤス作と兄作ってすぐわかるな。

その後はまた中期あたりのノリのいいナンバー。
「都市鉱山」はやっぱりライブで盛り上がりますな(笑)

そこからヤスが
「鼻が詰まっちゃったから注入してくる」と引っ込んでる間
兄のダブルネックのギターの話でつなぐ。
重いギターだから服もつるつるとした繊維のものなどはストラップが滑るので着れなかったり、
色々と大変だという話から、急遽行われたギター講座で場内「お〜」と盛り上がる。
レバーの上げ下げで音が変わって面白いギターだ。
そこで戻ってきたヤスに向かって
「キメてきた!?」と兄。
「口元に白い粉が・・・とからかい、「青少年に悪影響?ここには青少年なんていませんよ」と暴走気味の兄に
うんざり顔のヤスが
「だんだんきみまろや毒蝮三太夫みたいになってきてる・・・」とボソリ。

そんなキメキメの状態でラストまでつっぱしる。
この時点でいつもより長い時間になっていたからさすがに疲れは出ていたけど、
それよりももっと聞いていたい!という気持ちが大きい。

でもアンコールもいつもより多い5曲。最後の
「茜色した〜」からの「もしもの時は」はボーナストラックのような仕上がり。
ちゃんとお土産までつけてくれました。ありがとう、ヤスありがとう。

ライブが終わると飲食店は居酒屋ぐらいしか開いていないような時間。
友達は下戸なので何とかラーメン屋を見つけて数時間ぶりの椅子〜!
足は棒のようになったけど、幸福感でいっぱいでした。
ちゃんと次の日に道後温泉で今回はやらなかったけど
「温泉街のエトランジェして、
今治タオルとみかん抱えて帰ってきました。
満足です。

3月9日(土)札幌ペニーレーン

松山から2週間後、今度は北へ。
今年はとにかく雪が多く、この週末も天気は大荒れとの事で心配してましたが、ワタシは前日に札幌に到着していたので
行きはとりあえず問題無し。
札幌在住の知人に案内してもらって楽しく過ごしました。
次の日は昼過ぎにライブハウスのある琴似まで移動したわけですが、札幌中心部よりも雪が積もっているし
雪もざんざん降ってる;
転ばないようにヨチヨチ歩きながら会場へ。

この会場、2階部分にロッカーがあって、一度外に出て地下の会場に入るという構造になっているんですが
上着を預けて薄着の状態で開場まで外に並ぶとか拷問ですか!!!
真冬ではないから何とか耐えられたけど、それでもこの日は最高気温でも氷点下だったのできつかった;

開演時間は今回もさほどズレずに開始。
なんでもキリンジご一行は当日の朝飛行機で来たらしく、遅延してハラハラしたのだそうだ。
まさか当日入りだとは。
「危うく電車で札幌入りして、お客さんに出迎えられる形になるところだった」と兄。
それも違う意味で思い出に残るライブになっていたかも;(そういえば昔台風直撃ライブとかもあったよね)
そんなわけでお疲れだったようで、MCにいまいち気合いが入っていないヤス(笑)
その前に行われていた赤坂もぶった斬り系の進行だったという話は聞いていたけど、
この日も最初のうちは結構ぶった斬ってました;
そんな感じだったから松山みたいな面白トークは期待出来ないかな?と最初のうちは思っていたのですが、
その心配は要らなかった。

ニューアルバムのタイトルの話になり、タイトルをつけるのが苦手と兄。
3、7、10だもんね;
「FBHL」はヤス考案らしいのですが、それに関して兄が
「それって間違った英語なんだよね」とツッコミ。
「えーそうなんだ」とヤス。(知らずに使ってたのか;)
「らしいよ、アイキャンストップザロンリネスとかも」と言って笑いが起こる。

その後話題がつきてメンバー紹介。
そこでドラムの楠さんを「遠軽町出身」とだけ説明して名前を忘れるヤス。
「俺も昔坂戸って言われてた」と兄(笑)
そこからあだ名の話になり、兄が
「初めて会ったFM局のパーソナリティーから
お兄さんって呼ばれるとイラッと来て、思わずプイッとしちゃう」
と乙女な面を覗かせる兄。
自分で
「どうせ自分は泰行くんのお兄ちゃんだもん」と言う兄。
なんだこの乙女なおっさんたちは(笑)
「そんなわけで泰行くんのおにいちゃんの弟が作った曲」と兄の紹介での「夢見て眠りよ」
いい流れです。

札幌でとても良かったのは
「早春」
外の悪天候で
「まだ春は来ないと思うけど」と意地悪な言い方をするヤスでしたが;
これから春を迎える北国で聞けて、それだけでも札幌まで来て良かったなあと思いました。
「そういえば雪の中にキャベツとか埋めるよね」という話の流れから強引に下ネタに持っていく兄;
ベース千ヶ崎さんが河豚が捌ける→東大大学院でフグを研究して修士をとった→
マスターのベーシスト→嫁がいてもマスターベーシストという、説明するのも憚られるほどの下らなさに場内苦笑。
兄の下ネタは最近とどまるところを知らないけどどうなっちゃうんだ;
「一応客見て言ってる。九州ではちんすこうネタでドン引きされたけど今日は大丈夫そうだから言った」そうだけど・・・;
松山でヤスが
「きみまろや毒蝮さん化してきてる」と言ってたけど、むしろ鶴光さんだと思った(笑)

「早春」
からの「夏の光」という美しい流れでエンディング。
感動のままアンコール。

しかし
「悪玉」で事件は起こる(笑)
疲れが出たのか、酸欠状態になったヤスが歌詞を度忘れ。
やりなおしをするが、余計真っ白になってしまったようで(笑)
あんなに不安な顔をしながら歌うヤス、久々見ましたよ;
いつまでも初々しさを忘れないキリンジ!(笑)
最後まで謝り倒していたヤスでしたが、札幌公演も幸せな時間でした。

ホテルに戻ってホタテの煮物をつまみに「サッポロクラシック」を飲みながら反芻していると
TVからサッポロクラシックのCM曲を歌うヤスの声が!
なんだこれ、ダブルアンコールか!

帰りは暴風雪で飛行機が遅れたり、煙霧の関東上空で飛行機がぶんぶん煽られたりでやっとこさ帰りましたが、
わざわざ北海道まで行って良かったです。
でも今度はもっとホタテを食べるぞ。なので別々になっても札幌公演たのむよ!
4月11日(木)NHKホール(1日目)

ついにワタシにとっては兄弟ラストキリンジ。
実は2日目のチケットは争奪戦になると思ったので、最初から諦めていました;
今となっては後悔しているようないないような。
今日の席は2階席です。でもステージが一望出来て見やすかった。
場内は満員で開始前から熱気ムンムン。

そういえば今回のツアーでいつもオープニングにかかっていた曲は新アルバム「Ten」の中に入っている
「dusty spring field」という曲でした。なんかスーパーとかで流れてそうなさわやかな曲。
場内手拍子で早くもひとつになっていました。

一曲目の
「グッデイ・グッバイ」が始まると同時に幕が上がり、場内大声援。
今日の兄はいつもよりちょっぴり正装(他の公演では知らないけど)でしたが、ヤスは札幌と同じ。
ところで2、3階席は曲が始まっても立ち上がる人があまり居らず、特にワタシのまわりは静かに聴いている人が多くて
少々恐縮してしまいました。
そのぶんゆっくりじっくり演奏が見れたし、お二方のギターの手元とかガン見できたので良かったですけど。
あとヤスの動きが結構激しい(笑)ノリながら歌っているのはわかっていたはずですが、
遠目から見ると思っていた以上なのですよ;

松山や札幌では聞けなかった曲
「僕の心のありったけ」とか「千年期末に降る雪は」とか、
「キリンジのライブでこれ聞かないと物足りない」って曲も余さずやってもらえたのは嬉しかった〜。
イヤ、まだまだありますがね、結局ニューアルバムからは2曲だけでしたしね・・・。
でもきっとここらへんは兄が引き継いでくれるのかなーと期待。

曲が増えたためか、MCは最小限で(と言われていたらしい)。
MCもキリンジライブの醍醐味なのですがね〜。
2、3階席チームが座ってるのを見て、
「3時間ずっと立ってるのと座ってるのとどっちが辛いですか?
中にはボ○ギノール的に座り続けてるの辛い人もいるんじゃないですか?」
という兄。
ヤスが「ボ○ギノール」を聞き取れなかったらしく、何度も聞き返してたらとうとう兄が
「『痔にはボ○ギノール』って言わないとわからないんですかっ!?最近滑舌良くなってきたと思うんですけどっ!?」
と怒り出して大笑い。
今回はさすがに下ネタは無いかな?って思ってたけど、一応これが下ネタ、ですかね・・・?

そんな滑舌良くなった兄メインボーカルの曲
「都市鉱山」はこの会場でも一番の大盛り上がり。
みんな好きね〜(笑)
怒涛のように盛り上がりソングが続きます。

ところでこの週末は急に寒の戻りがあって、3月中旬の気候でした。
そんなわけで体感温度的には
「早春」がピッタリ。桜はとっくに散っちゃったけど。
「夏の光」が終わると、何かヤマを越えてエンディングに近づく空気になる。
アンコールはあれど、急に寂しく・・・。

アンコール前にそこそこの人数がホールを出ていく。
長丁場だからトイレに立つ人も多かったみたいです。平日だったし会場を後にした人も結構いた。
わりと待たずに照明が明るくなってメンバーが出てきたので、お客さんが慌てて戻ってきたのを
律儀に待ってあげるヤス(笑
)「始まっちゃうと暗くなっちゃうからさ」ってやさしい(笑)
「そんな事ってあるんですか!?」って兄が突っ込んでたけど(笑)
そんなヤスでしたが、アンコール一曲めの
「Drifter」でつっかえる(笑)
そして兄がすかさずニヤリ。このやりとりだけでご飯3杯いけたのですが、もう見れないのかー。
寂しいです・・・(笑)

先にも書きましたが、アンコール曲が
「悪玉から「千年期末〜」に変わったので
ああ悪玉やらないのか・・・札幌でエラいトチってたからかな?とか思ってたら
何とダブルアンコールで
「とてもとても人気のある曲を・・・」「悪玉」が!
ダブルアンコールの始まり方も神がかってたし、とても嬉しかったですよ〜。
そして
「新しいキリンジもよろしく。僕のほうも良かったら・・・」と。
ああこのセリフ、いよいよ現実になっちゃうのか。
なんともいえない気持ちなんですが、不思議と涙は出ず。
最終公演を見ていたらまた違ったのかもしれないですが、何かまだやっぱり実感沸かないです。

実感沸くのは新しい活動が始まってからかなあ。
とにかく応援しますよ。でもどんな形であれ、いつの日か一緒に同じステージに立って欲しいです。